平林 剛

平林 剛(ひらばやし ごう)
弁護士・精神保健福祉士・AFP

対人援助の一選択肢としての法

もともと,離婚などの家事事件や,借金等を整理する債務整理事件,刑事事件の取り扱いが多かったのですが,法的な解決だけでは,必ずしも依頼人の抱えている問題やニーズに対して,十分に応えきれていないと感じていました。

例えば,借金の問題について言えば,純粋なお金の問題だけで債務整理にまで至ることは稀だと感じています。債務整理という,法律的な問題として花開いてしまうまでに,例えば,精神疾患や健康上の問題,家族関係の問題,さらには,ギャンブルや男女関係などの依存の問題が影響していることは少なくありません。依頼人の法的なニーズは債務整理かもしれませんが,法的ニーズは,本人の生のニーズの一部分を切り取って法的な側面から解釈したものにすぎません。丁寧にアセスメントを行なっていくと,法的支援にとどまらない生活支援の必要性を実感する事例が多いと感じています。

そういった事例について,借金の背後に潜む問題を無視して,債務整理を行なっても,ほぼ間違いなく,同じことが繰り返されます。残念なことに,「実は2回目なのですが」というご相談に何件も接してきました。機械的に,まるでベルトコンベアーに乗せるようにその場しのぎを行う仕事では,「プロとしての価値」がないと考えています。

法的解決ありきではなく,まず,目の前の依頼人の生のニーズを丁寧にアセスメントし,そのニーズに応えるための援助の一選択肢として,法的援助をご提案させていただきます。

ケースに,法の力を

事例検討会の法的助言者や,スーパーバイザーのお仕事,さらには,福祉事業所様やクリニック様より主にケースへの法的な支援を目的とした顧問契約をいただいている関係で,現場の職員さんと,日常的に直接やりとりをさせていただいています。

その中で,とても強く感じることが,いままでは法律的な問題について,弁護士に相談してくれれば5分ですむものを日々の多忙な業務の合間に何日もかけてインターネットで調べていたり,あるいは,正確な見通しが立たないために援助方針が確定できずなんとなくずるずるいってしまっているということが,何件もあったのだろうな,ということです。

きちんと役割分担を行い,即時に適切な法的見立てを得ることによって,支援者が本来的な援助業務に集中することができ,また,ケースが停滞せずにすむと実感しています。

支援チームの一員として,直接現場の職員さんにつながり,現場ならではの悩みを共有しながら,支援の質とスピードをあげるための法的援助を行なっていきます。

経歴

1980年生まれ 東京都小平市出身
立教大学在学中にデザイン系ベンチャーに法務取締役として参画。
その後,法科大学院を経て,2007年司法試験合格。
2009年 鹿児島県弁護士会に弁護士登録
2011年 埼玉弁護士会に登録換え
法テラス熊谷法律事務所
2014年 第二東京弁護士会に登録換え
アパリ法律事務所開設(2015年まで)
2015年 精神保健福祉士登録
2016年 東京都小平市教育委員会所属スクールソーシャルワーカー
(2017年度まで。2018年度より,同活用事業スーパーバイザー)
2018年 東京弁護士会に登録換え
弁護士法人ソーシャルワーカーズに参画
弁護士法人ソーシャルワーカーズ多摩支所

 

活動

  • 特定非営利活動法人多摩在宅支援センター円 理事
  • 社会福祉法人はらからの家福祉会 運営評議員
  • 東京都都立多摩総合精神保健福祉センター 事例検討会法的助言者
  • 小平市スクールソーシャルワーカー活用事業 スーパーバイザー
  • 町田市子ども・子育て会議 委員

著作

  • 『離婚のツボとコツがゼッタイにわかる本』(秀和システム,2016年)
  • 『弁護士のための初めてのリーガル・ソーシャルワーク』(現代人文社,2014年,共著)
  • 「民間団体による薬物依存回復支援ー司法修習選択型実務修習自己開拓プログラムの体験からー」季刊刑事弁護63号(現代人文社,2010年)
  • 「地道に寄り添うことの大切さ」季刊刑事弁護 75号(現代人文社,2013年)
  • 「地域生活支援事業3各論ー成年後見制度」精神保健福祉医療白書編集委員会『精神保健福祉医療白書2017』(中央法規,2016年)

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