敏森彩

弁護士を目指したきっかけ

私は、小学校の三年間をスペインで過ごしました。スペインではのびのびと楽しい日々を過ごしましたが、街中で現地の子どもたちから囃し立てられたり、役所において当然のように順番を後回しにされたりするなど、人種差別を受けることが度々ありました。私はこのとき、「人が人から同じ人間として尊重されないことはこんなにも悲しいことなのだ」と衝撃を受け、この経験をきっかけとして、自由や平等といった人権の大切さを意識するようになりました。
日本への帰国後もボランティア活動などは続けていましたが、特に取り柄もない平凡な自分が弁護士になることなど全く想像もしていませんでした。(今思えば、小さく安全な枠の中に自分から納まろうとしていたのだと思います。)
大学を卒業して進路に迷っていた時、司法試験受験予備校の勧誘に偶然捉まった私は、人が人として尊重される社会をつくるための法律家の仕事に次第に心を惹かれるようになり、無鉄砲にもそのままこの世界に飛び込むことになりました。

大切にしていること

私は、自分自身が女性であることや生い立ちから、主に離婚や相続など、家族間の事件に取り組むことを希望してきました。弁護士となってからは、多重債務や交通事故等の事件にも取り組みましたが、多くはDV・モラハラ等の問題を含む離婚事件や、不貞に関する損害賠償請求事件に取り組むことになりました。
私は、「人は誰でも自分が幸せになるための力を持っている」ということを信じています。このため、依頼者の方が選択を迫られるときには、法律家の視点からの助言は行いますが、あくまで依頼者の方自身がご自分の生き方や価値観に基づいた答えを出せるよう、可能な限りお気持ちに丁寧に寄り添うことを大切にしています。
また、法律以外の問題が原因となって前に進むことが難しくなっている場合には、心理や福祉など他の領域の専門職の方々とも連携し、解決の方法を一緒に探すことを心がけています。
法律は残念ながら万能ではなく、いつも100%満足できる答えが出るとは限りません。けれども、依頼者の方の人生における大切な選択のお手伝いをすることで、「自分の力でこれだけやった」「できた」という実感を得ていただき、その後の人生を堂々と歩んで行かれる場面に立ち会えた時、弁護士としてこれほど幸せなことはないと感じています。

略歴

2005年  同志社大学文学部文化学科美学及芸術学専攻卒業
2009年  神戸大学法科大学院修了
2012年  司法試験合格
2014年  大阪弁護士会にて弁護士登録(第67期)
2015年  兵庫県弁護士会へ登録換え
2019年  1年余の休養を経て千葉県弁護士会へ登録
法律事務所くらふと入所

所属団体

  • 千葉県弁護士会
    • 同会 両性の平等に関する委員会
    • 同会 犯罪被害に関する委員会
    • 同会 社会福祉委員会
  • アムネスティ・インターナショナル日本 会員